2005年10月
2005年10月31日 06:11
こんにちは梶間です。最近の傾向ですが、診療報酬の引き下げ論が強まっています。歯科医院は心して経営に携わる時期がきています。その様子を日経からみてみます。
社会保障在り方懇、診療報酬の下げ求める意見大勢。(2005/10/27日本経済新聞
)
社会保障制度の一体的見直しを検討する「社会保障の在り方に関する懇談会」(官房長官の私的諮問機関)は26日、先に厚生労働省が公表した医療制度改革試案について議論した。医療費抑制に向け診療報酬の引き下げを求める意見が大勢を占めた。
会合では政府税制調査会の石弘光会長が「診療報酬にきちんと切り込むべきだ」と指摘した。
政府側からは谷垣禎一財務相が「近年、下がり続けた民間給与や人事院勧告を考慮して厳しい改定にする必要がある」との認識を表明。尾辻秀久厚労相は「今回の改定は予算編成の中で政府の責任で実施する」と述べるにとどめた。
2005年10月17日 05:00
2005年10月06日 00:00
患者さんは、歯科治療で、自費治療と自由診療をどう考えているか。新聞報道から見てみよう。
自費治療で「最善」選択(読売新聞2005.9.27)
虫歯が進んでしまうと、金属などのクラウンをかぶせたり、抜いた場合は両側の歯で支えるブリッジをつけたりする治療が必要になる。その時、「歯は大事だから、ちゃんとしたものを」と健康保険ではなく、自費での治療を選ぶ人も多い。
例えば、クラウン。健康保険なら、初診料などを除いた1本当たりの治療費は、4000〜8000円(3割の自己負担分)だが、自費診療となると、だいたい8万〜20万円に跳ね上がる。この差は、金属、レジン、セラミックなど材料=メモ参照=にもよるが、それだけではない。
東京・神田の黒田歯科医院の黒田昌彦さん(63)は「治療にかける手間が違うので、品質に差が出る」と言う。前歯のクラウン(差し歯)1本を入れる場合、同歯科での自費診療の内容は以下の通り(カッコ内は保険診療)。
〈1〉診療時間 1時間×3、4回(20分×2回)
〈2〉歯の型取り シリコンゴム系の材料で精密に取る
(寒天が原料の安価な材料)
〈3〉歯科技工士のクラウン作り 顕微鏡を見ながら8時間がかり
(肉眼で2時間)
〈4〉かみ合わせの調整 カチカチとかみ合わせのチェックに使う紙は 12か15ミクロンの極薄で、ルーペで確認する(30ミクロン以上なので肉眼で見る)
黒田さんは「歯とクラウンの接着部分で起こる虫歯や歯肉炎が心配なので、ピタリと合わせるのが重要」と言う。
精密に作り、かみ合わせを細かく調整しながら入れる。自費の治療は、“職人”として最善の技術で作り上げたものだろう。その水準と比べると、保険の治療は「手抜き」と口にする歯科医もいる。しかし、高額なものは長持ちするかというと、意外なことに、それほどの差はない。
北海道大歯学部教授の森田学さんの研究によると、保険の金属クラウンの平均寿命が7年に対し、自費のセラミッククラウンは8年と、わずか1年の違いだ。自費の金属材料で12年程度という別の報告もあるが、平均すると「一生もの」というほどではない。外れたり、虫歯の再発や歯の根の感染などで再治療になるのだ。
開業30年になる黒田さんは「治療の精度も関係していると思うが、長く使うには虫歯や歯周病になりにくい口の環境を作ることが大切」と言う。
クラウンやブリッジになっても、適切な歯磨きや間食を避ける食習慣、それに歯科で歯を定期点検し、掃除を受ける口の中の管理が歯を持たせるカギのようだ。(渡辺勝敏、神宮聖(まさし))